インスタグラムでの出会い

Over30の私はたった半年で結婚をした

InstagramやTwitter、facebookなど
少し前に比べてSNSの普及率が高くなっている。

記事を投稿すれば、
友人からくるレスポンスは、もはやLINE並みの速さだ。

私が子供の頃はポケベルやPHSを持っているだけですごい!
と言われるような生活だったのにも関わらず、
今や小学生でさえも携帯電話やタブレットを所持している。

コロナの影響で学校の授業もオンラインで受けることができるほどだ。

そんな世の中だからこそ、出会いもオンライン上へと幅を広げている。

SNSから始まる

みんながやっているからと大学時代から始めたFacebook。
気付けば登録してから10年が経っていた。

元々更新頻度はそれほど高くなく、友達と食事をしたり、
旅行に行った時に自分の思い出を記録するアルバムのような感覚で投稿していた。

とは言え、社会人になってからの更新はほとんどない。

ここ数年はInstagramに移行したこともあり、
年末や年度末にすこし振り返りを投稿するくらいで、
あとは見る専門になっている。

ところがある日、
Facebook経由で知らない人からメッセージが届いた。

年下の男性

知らない相手だったので、最初は怪しい勧誘かと思った。

しかし、相手のSNSページをみてみると、
どうやら近くの企業に勤めている27歳の男性らしい。

若い。私より4つ年下だ。

勤務先の社名は聞いたことがあるし、私の友人も1人勤めている。

ただ、その友人とは大学を卒業してから疎遠になっているので、
連絡を取って確認出来るほどではない。

その企業に本当に勤めているという保証はないけれど、
こんなに公の場で社名を公表しているのだから、堂々と嘘はつかないだろうと思い、
メッセージを返信することにした。

どうやら彼は、Facebook上で彼の友人の投稿をいくつかみていると、
私がでてきて、気に入ってくれたようだった。

ランダムに色んなページを飛んでいたので、どの友人かは覚えていないとのことだったが、
文章からそれほど怪しい印象は受けなかった。

初めての約束

やりとりのたびにSNSを開いてメッセージを送るのが面倒になった私たちは、
すぐにLINEIDを交換した。

危なくなったらブロックすればいいと軽い気持ちだったが、
LINEで連絡を取り合っていると、ある共通点が見つかった。

それはお互いの趣味が野球観戦であることだった。

応援しているチームが同じで、
1番最後に球場へ行った観戦も偶然お互いが観に行っていたのだ。

その話で警戒心が解けた私達は、次の試合を一緒に観に行くことになった。

次の試合はその日から2日後の土曜日だった。

思い出の店

初めて会ったのに、初めてな気がしないのは野球観戦のおかげだろうか。

お互いユニフォームまで着込んでいるし、外野席なので当然応援歌も歌う。

球場ではただ単に席が隣になった赤の他人同士でも
試合が盛り上がったり、点が入ったりするだけで会話が弾む。

試合終了の頃にはすっかり打ち解けていた私達は、
そのままご飯を食べに、近くの居酒屋に入った。

選んだお店は球場近くにある有名な焼き鳥屋。

店内には野球選手のサインがずらりと並んでおり、
野球好きの主人が営んでいるおかげで、
ユニフォームを着てお店へ行くと割引がある。

私も何度か利用したことがある、大好きなお店だ。

店内に入り、少し待つと彼が頼んでくれたメニューがテーブルに並んだ。

年齢が30を越えると、年下の人と食事に行っても
頼む料理に気を使われ何が食べたいかイチイチ問われることが多いのだが、
彼はそうではなかった。

テーブルにはバラエティに富んだ数々の料理が並んでいたのだ。

”何が好きかわからなかったから、沢山頼みました。
好きなものを食べてください。
そうじゃないものは自分が食べるから気にしないで”と彼は言う。

少しくらい相談してくれても良かったのに…と思ったが、
なぜか嫌な気は一切しなかった。

SNS並みのスピードで

それからは
あの球はどうだった
あの時の◯◯選手がファインプレーだった
など、お酒を交わしながら話しをして、気がつくと2時間が経っていた。

お店も混雑し賑わいを見せ始めた頃
突然、Aから付き合ってほしいと言われた。

正直驚いた。
初めて会って、ましてや出会ってまだ3日目だ。

しかしそれよりも驚いたのは
頭でどうしようか考えるよりも先に、

私の口が「お願いします」と答えていたことだった

終わらない試合

彼との出会いから6年が経った。

今でも彼とは相変わらず一緒に野球観戦へ行く。

変わったことといえば、最近は2人でいくのではなく3人で観戦に行くということ。

今年5歳になる息子を連れて家族3人での観戦だ。

もちろん、観戦後にあの焼き鳥屋に行くまでがセットである。

初めて会ったあの日から交際を始めた私達は、
その半年後に結婚をした。

出会ってから半年で結婚なんて早すぎる!
騙されてるんじゃないか!
と当時はよく周りから言われたが、
30を越えていた私は自分の直感を信じて勢いで結婚した。

だが、あの時の自分の決断は正解だったと思う。

今も尚多くの人に利用され、生活になくてはならないものとなった
FacebookやInstagram、TwitterといったSNSのように、
私達夫婦もずっと長く繋がっていけたら良いなと思う。

 

Naas著

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