両親の心配
20代後半に差し掛かった私は結婚に対し、少し焦りがありました。
当然のことながら両親も心配していました。
「結婚出来るのか?一生独身?」
毎日の様に両親に言われました。
ある日、両親からこう言われました。
「〇月〇日会社が休めないか?」
という依頼でした。
有給も余っているので両親が指定した日を休むことに・・・
指定した休みの前日に衝撃的な事実を知ったのです。
両親の作戦
指定した日に、ある女性と会わせるために休みをとらせたのです。
事情を両親に聞くと、彼女が地元に帰省する日でした。
それに合わせて私と彼女を合わせる作戦です。
詳しく話を聞くと
数日前に私の写真を彼女に見せていたらしいのです。
私に内緒で・・
写真を見た彼女が「会ってみたい」という事なので
この様な展開になったそうです。
そして運命の当日!
出会い
彼女は私の顔は写真で分かりますが、私はどんな人か全くわかりません。
不安な気持ちとワクワクする気持ちで待ち合わせ場所に。
興奮していたせいか待ち合わせ時間の2時間前に着いて!
する事もなく缶コーヒーを飲んでいると突然、緊張してくる自分がいます。
ここからトイレが近くなり、覚えてないくらいトイレに行きました。
気が付けば待ち合わせ時間の数分前にも!
最後にトイレに行って戻ってくると同級生の親戚の女性がいたんです。
内心「え?親戚の娘と?」と思った瞬間、別の彼女が近づいて来ました。
少し話した後、私と親戚の娘、彼女の3人でドライブスタートです。
緊張した1日
私は運転、親戚の娘と彼女は後部座席へ。
私と彼女は緊張していたせいか会話が無く、親戚の娘が車内を盛り上げてくれました。
昼食を楽しんだり、動物園や公園に行き、楽しい時間はアッという間に過ぎました。
夕飯を食べようと思い彼女に「何か食べに行く?」と聞くと
彼女が「もう帰らないと・・・」と言われ帰宅することに・・・
彼女達と別れ私は自宅に帰ることに。
諦め、そして勘違い
帰宅時間が早く嫌われたかな?と思いながら帰宅。
両親も早い帰宅にビックリ!
私と両親は諦めムードです。
感想を聞かれ私は
「自分は気に入ったのだが・・・」と説明するしかなく
両親が「また良い人を探しておく」と私を慰めてくれました。
私の勘違い
帰宅して2時間ぐらいしていると電話がかかってきたのです。
彼女からでした。
その内容は今日のお礼でした。
話していると今日の早く帰宅した理由が判明したのです。
彼女の姉が早く帰る様にメールがドライブ中にあったそうです。
彼女の方から翌日会える?という事を言われ、
偶然休みだった私は「いいよ」と即答!
翌日会うことに・・・
ここで、ようやく自分の勘違いに気づいた。
再開
当日、彼女に会うと数時間後に横浜に帰ると告げられました。
「もう会えないのか・・・」と諦めていると
彼女が連絡先を教えてくれました。
自分もすぐに連絡先を教えました。
そして時間になり彼女を送り届けたのです。
遠距離恋愛スタート
彼女が横浜に帰宅して直ぐに連絡がありました。
次に会う約束です。
日にちは決めず、会うことを約束。
この日から遠距離恋愛がスタートしました。
毎日、2~3時間電話をする日々が続いきました。
携帯料金が凄い額になってましたが全く気にしなかったです。
彼女と出会って3か月後、会う約束をしました。
遠距離
私は山口県、彼女は神奈川県の遠距離でしたが、その中間ぐらいの岡山で待ち合わすことにしました。
自家用車の方が移動が便利なので自家用車で迎えに行きました。
ちなみに彼女は新幹線です。
彼女が到着する時間が迫ると緊張がピークに達して
落ち着かない私は駅の改札口で待つことに!
ついに彼女の登場!
ここから2泊3日のデートがスタート。
色々な所に行き、楽しい時間が続きました。
気が付けば彼女が帰る日になっていました。
松山空港まで送り、見送った後に私はフェリーで帰宅しました。
彼女が帰ると直ぐに連絡があった。
しかし私は、まだ帰宅中だったりして
やっと帰宅してから次に会うことを約束しました。
その後の展開は?
3か月に1回のペースで会い、そのうちに結婚したい気持ちが強くなりました。
遠距離恋愛も1年近く経ったある日、彼女に聞いてみました。
私の決断
電話越しに私は言いました。
「結婚したい!地元に戻ってきてくれない?」
彼女は少し時間が欲しいと電話を切ったのです。
それから2~3日連絡が無く、不安な日々が続きましたが、彼女から電話がかかってきました。
内心「ダメだろう・・・」
と思い電話に出ました。
まさかの返事
電話の答えは「いいよ」でした。
彼女は姉と2人暮らしで迷っていたらしいのです。
後から聞いた話ですが、姉が彼女を説得したそうです。
数日後、彼女は実家に戻ってきました。
両親への挨拶の日
彼女が実家に戻り、約3か月。
彼女は両親に結婚を前提で付き合っている事を話してくれていました。
私も彼女の家に遊びに行ったりしていましたが結婚の話をしていませんでした。
ある日、彼女からそろそろ両親に話してくれないかと言われ、
緊張したまま彼女の家に!
両親は沈黙・・・
話すタイミングがない・・・
お父さんが私のグラスに黙々と酒を注ぐ
私は、酔った勢いで挨拶をした。
「娘さんと結婚させてください!」
そこで、お母さんから一言
「遅い!その言葉、何日待たせるの!」
説教が始まってしまった。
ヤバイ・・・
そう思いながら聞いていると最後に
「娘をよろしくね」
そういわれた時、目頭が熱くなりました。
私は、彼女を幸せにすると決めました。
ハッピーエンド
挨拶が終わり、数日後に婚姻届けを提出。
ここから新婚生活の始まり!
その矢先、私のギャンブルの借金がバレて大喧嘩!
何とか和解し、その後も喧嘩が絶えない日々でしたが・・・
あれから約20年、仲良く幸せに暮らしています。
karakara著