別れた後も未練が残ったことはありますか?
あまり良い恋ではありませんでした…
当時、私は高校に入学したばかりでした。
地元から電車で30分はかかる高校に通ってました。
はじめましての子たちがいっぱいで緊張と期待を膨らませながら通っていました。
通学時間に時間がかかるから大変でしたが、頑張ろうって気合いを入れていました。
電車に乗って通学すると少し大人になった気がしていました。
ありきたりなメッセージ
彼とは、インターネットの中で出会いました。
はじめての会話は、SNSのメッセージで彼から届きました。
「はじめまして!よかったら話そー」
そんなよくあるメッセージでした。
同じような内容のメッセージはよく届きます。
だから、いつもはスルーをして返信をしないのですが、その日は返信してみました。
「うん、いいよー♪」
軽く返事をしてみました。
暇だった私たちは、メッセージのやりとりしました。
すると、同じ市に住んでいることが分かりました。
2つ年上のリュウヤくん。
男子校に通っていて1年留学していました。
そのうち流れで写メの交換をしました。
写メなので雰囲気でしか分かりませんが、かっこいい雰囲気でした。
何日もメッセージのやりとりをしていると、
「アドレス教えてー♪」
私は、もちろん教えました。
メールのやりとりは他愛もない会話でした。
タツヤくん
メールでのやりとりをしていて、同じ市に住んでいる私たちは
当然、会おうってことになりました。
駅の中のデパート内で待ち合わせをしました。
その場所に着くと一人男の子がいました。
「…リュウヤくん?」
「…(笑)タツヤだよ」
「///…そうなの?ごめん」
”龍也”って名前だったので、勘違いをしていました。
恥ずかしくなって笑って誤魔化しました。
デパートをしばらく探索したけど、自転車に2ケツして公園に移動しました。
男の人と2ケツしたのは、初めてでドキドキしました。
実際に話してても楽しくて時間なんて忘れていました。
公園の方が息が詰まらず自然体でいることができたので
緊張していた私の心も落ち着いてきました。
でも夕方になり、私たちは解散することになりました。
それからタツヤくんが気になって仕方なくなりました。
次に会ったのは、授業後でした。
この前行った公園で集合しました。
しばらく話しいると彼から告白され、付き合うことになりました。
新しい友達Aちゃん
高校に入ってからバイトを始めていました。
駅にある和食の飲食店で接客や会計のお仕事でした。
そこで他校のAちゃんも働いていました。
はじめましてだったけど、息が合って仲良くなりました。
背が高くて、ショートカットが似合う子でした。
顔も整っていて可愛かった。
それに楽しい子でした。
自然と仲良くなり、プライベートで遊ぶようにもなりました。
私たちはよく駅で待ち合わせてカラオケに行き、歌ったり語ったりしました。
Aちゃんは長く付き合っている彼氏がいました。
私も彼氏がいたので、お互いにのろけ話をしたりして楽しい時間を過ごしました。
ダブルデート…そして別れ
ある日、Aちゃんカップルとダブルデートすることになりました。
カラオケに行ったあと、私の家でのんびりすることになりました。
Aちゃんは、ノリが良くて面白かったのでタツヤくんともすぐに仲良くなっていました。
私もAちゃんが大好きだったので嬉しく思いました。
でも…そんな幸せな日々もすぐに終わりました。
突然、別れを告げられてしまいました。
私は、別れた後もしばらく好きでした。
タツヤくんにも、その気持ちは伝えていました。
私の気持ちがなくなるまでそのままでいいよと言ってくれていました。
優しい言葉にまた「好き」が増えてしまいました…
Aちゃんにも相談に乗ってもらっていました。
バレンタインの日には、チョコを手作りして渡しました。
初めて男の人にあげたのでかなり緊張しました。
でも…どんなに想っていても何ヶ月気持ちを伝えても
「その気持ちには応えれない」と言われ続てしまい、私は忘れようと決心しました。
恋のキューピット…
時が経つと不思議なものでタツヤくんへの気持ちは少しずつ消えていきました。
そのうち新しい彼氏もできて完全に吹っ切りました。
相談していたAちゃんに久しぶりに会った時に
タツヤくんへの気持ちも整理できたことを伝えました。
すると、Aちゃんから衝撃の告白をされました…
「…幸せそうで良かった。もう未練ない?」
「ないない!」
笑って答えました。
「実はね…」
Aちゃんと会わない間にタツヤくんからアプローチが凄くて
少しの間、付き合ったという話でした…
少しチクッと胸に何か刺さった気がしたけど誤魔化した。
正直びっくりしました。
タツヤくんの優しさは、後ろめたさからでした。
私は、ダブルデートをしたことを後悔しました。
私が二人を出会わせてしまったのです…
確かに彼がAちゃんを気に入っていたのは分かっていました。
多分、あの日にタツヤくんの気持ちは私から離れてしまったのでしょう…
誰かを好きでいることは、とても素敵なことです。
「辛い恋愛をすると女の子は強くなれる」
どこかで聞いた言葉を信じて私は前に進みました。
eka著
e456著